感覚で理解したこと

友人に耳コピの方法を教える機会があった.

結果から言うと、うまく教えることができなかった.



俺は母親がピアノの先生だったこともあって、幼少期から音を聞いてきた.

いわゆる絶対音感を持った人間だと思う.

正直言って、早い旋律とかちょっと複雑になったくらいの和音、低い音はわからないので、レベルの低い絶対音感と認識している.

それでも簡単なメロディは取れるし、音階にも直せる.

ギターやベースを始めてからは、メロディの話だけではなく、コード進行のことも少し勉強したからコード予測なんかもできる.

音楽をやる俺にとってこの能力があることは、本当に恵まれていると思う.


でもこの能力がない人も音楽をやっている.

相対音感の人.相対音感すら危うい人でも、音楽をやってる.

こういう人たちに耳コピを教えるのは難しかった.


なぜこの音がド、だとわかるのか? ーそんなこと言われてもわからん.ドはドやねん.

ピアノ経験者数名に聞いても同じ返答.



普段、感覚的理解でやっている事柄を人に伝えるのは相当難しいことと思い知った.

言葉が足りないのか、考えのまとまりが甘いのか、そもそもfeelingを相手に伝えるのは無理なのかわからんけど、とにかくお手上げ状態.


多分音の感じ方がぜんぜん違うと思う.

明らかにピッチがずれていても、調が違っていても気にしない人が多い.

同じ音楽を聞いていても、感じる世界が違うっぽいな.


頑張って音感を鍛えてください、としか言えんかった.